稲の苗配り

今日、田植えをしました。その模様はまた後日にでも書きたいと思いますが、今回は田植えの準備について記したいと思います。

 

お米作りとなると、田植えか稲刈を想像すると思います。マスコミも田植えや稲刈のシーンを流すことが多いから余計にそんなイメージになるのかもしれません。

 

しかし田植えも稲刈りも、実はそこまで辿りつくまでに、数々の準備があるのです。

今回はその中のひとつ、苗配りについて書きます。

 

苗配りとは、苗間(稲の苗を育てている場所)から、水田に配ることです。

苗は育苗箱というプラスチック製の箱に土などを入れて、種籾を播種して作ります。

そして芽が出たら苗間に広げて、育てていくわけです。

 

上の写真は苗間です。ご覧の通り、苗箱を水田の一画に広げて、水を引き込み育苗します。

しかし、この方法だと、苗箱の底にある穴から土に伸びた細かな根が時には深さ20cm程度まで達し、苗箱を持ち上げるのが大変になります。角スコップで根と土を掻き落としながら出しますが、これが非常に重労働です。根に絡んでいる土は水を含んでいて重たいんですよ。

 

そこで我が家ではプール育苗を3年前からはじめました。

ハウス内でのプール育苗の様子です。ブルーシートとポりマルチ(穴なしの薄いビニールシート)で浅いプールを作って、そこに苗箱を並べます。

この方法なら根が土に伸びることはないので、簡単に苗箱を持ち上げることができます。ただ、細かな根が出ているので、掻きとってやる必要はありますが、土がないだけ簡単かつ短時間で処理できるメリットもあります。

 

こちらが、配った苗。今年は気温が高かったので、伸びが速く、頭を刈りました。来年は5日程度、播種の時期を遅くしてもいいかもしれません。